一般的な皮膚科の仕事内容
皮膚科看護師の主な仕事と4つの役割
皮膚科看護師の仕事内容は、皮膚科を受信する患者への対応全般です。皮膚科の患者は皮膚に異常を感じて来院しています。看護師の業務は、症状に関する問診や医師の診療補助、処置などです。皮膚症状には、外傷によるものや蕁麻疹、アレルギーによるものなどさまざまな症状があり、痛みやかゆみなどの苦痛を伴う症状も数多くあります。皮膚科看護師の役割は大きく分けて4つです。患者が来院してから診療が終わるまでには、問診・診察・処置・フォローの4ステップがあり、各ステップごとに看護師の役割があります。
問診
問診では、医師がすばやく患者の状態を把握できるよう、診療に先立って看護師が症状を把握し医師に伝えます。問診で具体的な症状を正確に把握できれば、適切な診療と処置につなげることができます。ここで大切なのは、患者の意図をしっかりとくみ取ることです。症状に対する不安が強い患者なら、解決策を求めているでしょう。自然治癒が可能なものならそうしたいと考えている患者なら、その症状が心配なものなのかそうでないのかの結論のみを知りたいと考えているかもしれません。
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診察と処置
医師は問診の内容を参考にしながら診察を進めていくことになります。皮膚科の患者は皮膚になんらかの異常を感じているので、まず患部の状態を確認するところからはじめます。部位によっては衣服を脱ぐ必要があるかもしれません。この際に患者が不必要に心理的な負担を抱えないよう看護師が配慮することも大切です。処置が必要と判断されれば、その場で処置が行われます。注射やレーザー治療などの機械作業を伴う処置を看護師が補助します。場合によっては、医師の指示に従って看護師が機械作業を行うこともあります。医師が処置に集中できるよう、看護師は患者の様子をよく観察し、不安を軽減できるよう声をかけたりするのも看護師の役割です。消毒や外用薬など薬の塗布、ガーゼや包帯などによる患部の固定など、処置内容によっては、医師ではなく看護師が行う場合もあります。
フォロー
診察、処置が終わったら、患者にその後の処置の方法などを指導します。薬の使用方法や処置の方法などの指導は、患者の理解度に合わせて行われなければなりません。ここで看護師に求められるのはコミュニケーション力です。患者が安心して自宅でもケアできるようわかりやすく説明するためには、専門知識以上の能力が求められるのです。
皮膚科看護師になりたい
ワークライフバランスがとりやすい
美容皮膚科で働くメリットは、ワークライフバランスがとりやすいことです。一般的な看護師には日勤と夜勤があり、急な残業が発生することもありますが、美容皮膚科の看護師の仕事には夜勤や残業がありません。業務はスケジュールに沿ったもので、救急患者や重症患者に対処する必要もありません。美容皮膚科はサービス業なので、利便性を重視して立地を良くしている施設が多いのも特徴的です。駅の近くのクリニックであれば通勤時間の短縮にもなります。
重視されるのは志望動機
皮膚科看護師の転職成功の秘訣は、志望動機をしっかりとまとめるところにあります。ただ単に転職したいという希望ではなく、皮膚科で働きたい意思を強く明確に示せるだけの志望動機を考えましょう。転職を考えるようになったきっかけはネガティブなものかもしれませんが、視点を変えればポジティブなものに言いかえることができます。よくある志望動機の例文は参考になりますが、丸写しのような内容にならないよう注意しましょう。